突き放す事も出来ないし、自分から先生の身体に触れることも出来ない



ただ、じっと私は動かないでいるしか…ない―…




「…………」


「……」


そして、お互いの間に、どのくらいの沈黙があっただろうか―…



雪が異様に静かに降り続けて、屋根に貯まった雪が重さに堪えられなくなって…


ドサッと言う音と共に地面に落ちる



「…!」


その音と同時に、ビクついた先生の腕がそっと私から離れてゆく



「……あ」


「…悪い、いきなり」


温もりが一瞬にして消えて、身体に一気に冷たい空気があたる



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