あ…


「り、龍之介…くん?」


帰省したはずの彼の姿に驚きを隠せない


な、なんで龍之介くんがいるの?



「びっくりした、残ってたのか」



そう言い、私から手を離すとその場所が少し熱くなる


「あ…うん…龍之介くんも?」



「あぁ、部活があるし…色々あってな」


そ、そうなんだ…


いるなんて全く知らなかった…


それは、龍之介くんも同じみたいで私をみてクスリと鼻で笑う



「残るなら教えてくれよな」


「あ、いや…まぁ」



そう返事をすると、ぶつかった拍子に落ちた携帯を広い自分のポケットに入れる


「怪我は?」


「だ、大丈夫。龍之介くんは?」


「俺は、平気」



「そっか」


そんな会話をしていると、龍之介くんはキョロキョロと辺りを見渡す



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