先生は蒼い瞳の狼くん






「まぁ、いいさ…その反応にはここに来た時によくされたから、もう慣れたしな。そんな事より俺のことコレ渡される時に何も言われなかったのか?」


先生が紙を見ながら言い私は軽く頷いて口を開く


「特には…ただ友達が"美って人"言ってただけで特別、先生のことについては何も…言われてないです」


現に、男の人とは言われてなかったし


「もしかして、それ言った友達って渡部瑠花のことか?」


「え?」


瑠花を知ってるの?


いや、知らなくはないよね


先生なんだし…


私が先生の言葉に頷くと、物凄く嫌そうに顔を歪める


「アイツ、止めろって何度言えば分かるんだ…しかもそうなると高橋先生のクラスか」


名前を呟きながら机からペンとファイルを取り出して何やら記入をしていく


「せ、先生、瑠花のこと詳しいんですか?」


「ん?あー…まぁ、保健室の常習犯。よく暇潰しに来るがここ1週間全く来ないと思ったら、そーゆうことか」


「は、はぁ」



なにがそーゆうことかいまいち分からないけど、軽く相づちを打つと先生が"こっち"と言いながら手招きをする


「じゃあ、まず身長からな」


「はぃ」


先生に促されて履いていた靴を脱いでから身長計に乗る