「お嬢ちゃん。飴買ってあげるから、 おじさんについてこないかい?」 「最近の子どもは飴なんかじゃついていかないよ。 せめて、お菓子パックの詰め合わせだよ。」 「・・・は?」 男は、少女が一体何を言ったのか分からず 少したじろいたが、顔色をすかさず変えると、 少女の細い腕を力いっぱい掴み、強引に引っ張った。 「人が下手に出てやればいい気になりやがって!」