茜の笑顔の理由は、教会に入って分かった。
テンポのいいピアノの音色。
(きらきら星・・・?)
誰が教会でこんな曲を弾くのか。
茜と一緒に教会の奥へと進む。
そこでピアノを弾いていたのは・・・月島さん。
なぜあの人が、きらきら星なんかを今更弾くのか。
「原点に戻ろうとしているんですよ。あの人は」
私の疑問に答えるかのように茜が言う。
「原点・・・」
私はその言葉を呟く。
「今、あのひとはあがいています。自分の音を見つけるために。そのためにきらきら星を弾いてるんですよ」
「・・・・・・」
今度は『メリーさんの羊』だ。
どれも、小学校の音楽の教科書に出てくるようなものばかり。
それに、意味を見出そうとしている。
まさに原点回帰だ。
「楽しみですよ・・・あがいた先に、あのひとがどんな音を見つけるのか」
嬉しそうに茜が微笑む。
月島さんが演奏を終える。
テンポのいいピアノの音色。
(きらきら星・・・?)
誰が教会でこんな曲を弾くのか。
茜と一緒に教会の奥へと進む。
そこでピアノを弾いていたのは・・・月島さん。
なぜあの人が、きらきら星なんかを今更弾くのか。
「原点に戻ろうとしているんですよ。あの人は」
私の疑問に答えるかのように茜が言う。
「原点・・・」
私はその言葉を呟く。
「今、あのひとはあがいています。自分の音を見つけるために。そのためにきらきら星を弾いてるんですよ」
「・・・・・・」
今度は『メリーさんの羊』だ。
どれも、小学校の音楽の教科書に出てくるようなものばかり。
それに、意味を見出そうとしている。
まさに原点回帰だ。
「楽しみですよ・・・あがいた先に、あのひとがどんな音を見つけるのか」
嬉しそうに茜が微笑む。
月島さんが演奏を終える。


