おねえちゃんが螺旋階段を上る。


一歩ずつ、ゆっくりと。


「私、幸せになるからっ!!」


最後にその背に向けて叫ぶ。


出来る限りの笑顔で。


「ええ、誰から見てもうらやましがられるようになってください」


「うんっ!」


「約束ですよ・・・」


「うんっ!!」


顔は涙でぐしゃぐしゃだったけど。


最後は、笑顔で送り出せた。