永遠の翼

「あなたの物語に、関わってみようって」


「・・・・・・」


「ずっと昔・・・わたしも、あなたと同じように迷っていた。けど、ひとつの出会いが、わたしを変えてくれた」


慈しむように語る。


「だから、今度はわたしが迷っている誰かを助けようと思ったんです」


太陽のように、笑いかける。


「そっか・・・」


「だから、月島さん。あなたも、宝物を見つけられないでいるひとたちの、力になってください。ひとが変わるなんて、些細なきっかけなんです。宝物を見つけられるかどうかも、同じです。だから・・・」


新藤の、強い眼差し。


それは、俺の望みでもある。


「ああ・・・約束するよ」


だから、俺はそう答えた。


「はいっ」


それに対して、笑顔で頷いた。


あんたが生きていた証。


俺はそれを証明してみせる。


この命、尽きるまで。