永遠の翼

「俺は、伝言者だ」


「え・・・・・・?」


「お別れだ、新藤」


俺は事実を突きつける。


辛い。


俺は・・・


このひとに、感謝しなくちゃいけない。


もっと他に、言いたいことがたくさんある。


なのに・・・


こんなことを言わなきゃいけない。


くそったれっ!


「・・・そうですか」


そんな俺の心を無視するように、新藤が言う。


どこか、納得したようだった。


「これで、お別れなんですね」


「ああ、そうだ・・・」


なんて理不尽なんだろう。


こんなこと・・・


「教会ですか?」


「ああ・・・」


永遠の世界の案内人が言っていた。


そこに道ができると。