永遠の翼

下に降りると、いつもの面々が揃っていた。


挨拶を交わして席につく。


家族の光景。


彼女が、手に入れられなかったもの。


これを、大切にしたい。


幸せという名の宝物は、ひとりひとり違う。


俺にとって宝物になりうるものも、他の人にとってはつまらないものなのかもしれない。


だからこそ、思う。


幸せの形を知りたいと。


たくさんの幸せの形を、知りたいと。


そうすることで、もっと色んなものが輝きだす。


当たり前のことを、もっとかけがえなく感じられるようになる。


大切に生きなければと思うようになる。


そして、そうした経験を、たくさんのひとに伝えたい。


人生の輝きを、伝えたい。


強く、そう思った。