永遠の翼

誰も、同じ場所にはいられない。


何もかも、変わらずにはいられない。


なら・・・


変わらなくてもいいんじゃないだろうか。


いつかは変わるなら・・・


今は楽な方にいてもいいんじゃないだろうか。


でもわかってる。


それはただの甘えでしかない。


言い訳に過ぎない。


いや・・・


いつかは変わってしまうからこそ、自分から変わらなきゃいけない。


流されるままに変わっても、悪い方にしか進まない。


それは私自身が痛感したことだ。


「・・・・・・」


宏さんが息をつく。


何を考えているのだろうか。


茜に目を向ける。


「・・・・・・」


ただじっと、店跡を見つめていた。


悲しいような、寂しいような・・・そんな瞳で。