永遠の翼

「ん・・・・・・?」


そんな中、視界に違和感を覚える。


水瀬の街並み。


いつもと変わらないはずだ。


いや・・・違う。


「あそこ・・・鯛焼き屋さんがなかったっけ」


「ん?」


「はい?」


私の指差す方に、ふたりが目を向ける。


「ああ・・・そう言えば」


「確かにありましたよ。美味しいところだったので覚えてます」


「毎日やってたよね」


「ええ。引っ越したんでしょうか」


「潰れた可能性だってあるぞ」


「あんなに美味しくて繁盛していたのだから、潰れることはまずありませんよ」


ふたりがそんな会話をする。


「・・・・・・」


それをよそに、私は考えていた。