永遠の翼

『今日はどんな替え歌を披露してくださるんですか?』


『実はですね、私、甥と同居してるんですが、コイツが生意気でしてねぇ』


俺のことじゃん・・・


『それで、いつも娘と一緒に登校していて、それが本当にムカツクんですよ』


『ああ、そうなんですか』


子供みたいな人だな、あの人は・・・


『今日は、その甥に調子に乗るな、という歌を歌います』


ストレートに言わないでください。


『では、川上秋夫さんに歌っていただきます。曲は、ザード『マイフレンド』の替え歌で、『マイネフュー』です。どうぞ!」


そのまんまじゃん!


てか古っ!


10年以上も前の曲じゃん・・・


版権とか大丈夫なんだろうか・・・


曲が始まる。


俺もこの曲は好きだ。


どんな曲であっても、音楽を愛する気持ちは変わらない。


秋夫さんはそれを体現してくれている。


当たり前のことだけど、それが難しい。


ちなみに、替え歌の歌詞は俺に対する恨み言や嫉妬で満たされていた、ということを付け加えておく。