永遠の翼

ある日曜日の夕方。


俺、優子、詩織の3人は、居間でテレビを見ている。


秋夫さんは日曜なのに仕事らしい。


大変なんだな、と思う。


優子を見る。


ポテチを食べながらくつろぐ優子の姿は、本当に家族のようだ。


一緒にテレビを見る詩織も楽しそうだ。


なんとなくいい気分で、お茶をすする。


TLLLLLL。


電話が鳴る。


「わたしが出るよ」

 
詩織が立ち上がって電話に向かう。


「はい、川上です。あ、お父さん」


受話器を取って声をあげる。


「うん、うん・・・分かったよ。え、大丈夫だよ、ヒロちゃんはそんなことしないよ」


・・・一体何を話してるんだ?


「うん。じゃーね」


電話を切って詩織が戻ってくる。


「今日は3人で晩御飯食べて、だって」


「秋夫さん、仕事で遅くなるのか?」


「よく分かんないけど、用事があるんだって」


「そっか。で、晩飯はどうする?」


コンビニ弁当にしてもいいが、不健康だ。


それに金もかかる。


できればコンビニ弁当は避けたい。