極道夫婦―18歳の恋戦―【完】

夏「どうかしたのか」



“お前は使えねぇだろ”とでも、言いたそうな顔だ。

…仕方ない。

俺は夏輝にパソコンを渡した。



雄「じいちゃんのふりして、岡田たちを呼び出すメール送ってくれ」



夜に2人は帰った筈。

また来るだろうけど、愛理を待たせるのは酷だ。

早目に終わらせたい。



夏「…了解」



夏輝は1分と掛からずメールを送信させた。

俺は目をパチクリさせながらも、愛理からのメールを、夏輝に見せた。



雄「迎えに行って来てくれ。
で、海に寄ってから、帰って来い」



俺がそう言うと、夏輝は一度だけ頷いた。