極道夫婦―18歳の恋戦―【完】

―雄也 SIDE―



夏輝が愛理華を実家に連れて行ったのを見計らい、俺は珠樹に電話した。

珠樹はマギーと自宅デートしてたらしく、ラブタイムを邪魔した俺にキレたけど、おじさんに代わって貰った。



珠父『もしもし?雄也君か?』

雄「はい。あの…おじさんに頼みがありまして」



おじさんに今の状況を伝えると、「真桜は私に止められない」と呟いた。

俺は「何故?」と問うと、テーブルに置き忘れてた、夏輝が見せた紙に、書かれて居た。

“実の父親は不明”と――。

俺はおじさんに「急用が出来たんで!」と電話を切った。