極道夫婦―18歳の恋戦―【完】

夏輝を信じようと思う。

夏輝を待ちたいと思う。

夏輝は何も話さないけど、私の手を握っててくれた。



夏「後は頼む」



夏母「わかったわ。
夏輝…無茶は許さないわよ?」


夏「しねぇよ。
俺は…必ず愛理華を迎えに来るって、約束したからな」



夏輝はそれだけ言い残すと、私とおばさんに振り返る事なく、前だけを向いて帰って行く。

私はおばさんに「入りましょう」と言われ、夏輝ん家に入り、二階の元の夏輝の部屋へと入った。

ボストンバックを床に起き、私は携帯を握り、目を閉じた…―――。