拓馬の事を否定しようにも、名前を出せない。

拓馬が……女の人と来たから。

傷む胸をシカトしてると、拓馬が女の人が、地面に押し倒した。



?「んンッ…たく……」



…何て声だよ…。

私は下唇を噛み、2人を睨む。

心配そうに私を見る珠樹。

そんな珠樹を尻目に、私はお腹に息を吸い込んだ。



愛「今すぐこっから出てけーーっ!!!」



汚らわしいとかじゃない。

拓馬に数分の考え事で惚れるなんて、あり得ないとも思った。

けど、今のムカつく感情、胸の痛みは嫉妬。

私の片想いは、苦い光景により、絶望から始まった…―――。