極道夫婦―18歳の恋戦―【完】

後を付いて来た3人のうちの1人を隣に呼ぶ。

将人ーマサトー。

夏輝の右腕とも言える、有望なヤツ。

俺は岡田真桜について調べるように伝え、エレベーターに乗り、愛理華の部屋へ。

しかし、着替えてるのか、夏輝はドアに凭れて立って居た。



夏「…その顔は暴れたか?」



俺を見ずに口を開く。

俺は「まぁな」と返す。



雄「何で、お前は無理矢理にでも、止めさせなかった?」



夏「止めさせる方が、悪い方へ進むと思ったからな」



そう言うと、夏輝はジャケットの裏ポケットから、四つ折りにされた紙を取り出した。