極道夫婦―18歳の恋戦―【完】

父「真桜君は才能に溢れた子だ。
それを見たら愛理華も…」



愛「…部屋に戻る」



私は立ち上がった。

階段を降り、草履を履く。

すると、真桜に腕を掴まれた。



愛「私に触れないで貰えます?」



真「婚約者に触れてはいけないルールなんてあるのかな?」



祖父「そうだぞ?
愛理華は口を慎みなさい」



じいちゃんが真桜を退け、自分で私を戻そうとする。

私はじいちゃんの手を振りほどいた。



愛「私は好きな人と結婚する」



祖父「これから好きになれば良い」



じいちゃんは何としてでも、私を真桜と結婚させたいらしい。