極道夫婦―18歳の恋戦―【完】

じいちゃんは咳払いをしながら、こちらの紹介。

母親に首を掴まれ、頭を下げさせられる。



母「不束な娘ですみません;;」



真「いえいえ。まだお若い方ですから。俺には勿体ないですね」



私は空を見上げた。

…疲れた。

振り袖を早く脱ぎたい。

私はラフな格好が好き。



祖父「では、良いお返事も頂けましたし、結納に移りましょうか」



愛雄「は?」



…結納って何?

私が親2人を見ると、母親は俯き、父親はじいちゃんに突っかかりそうな兄貴を押さえた。



愛「騙してまで、私を結婚させたいの?」



私は父親を睨む。

“形だけ”って、言った張本人。