極道夫婦―18歳の恋戦―【完】

拓哉「その人と付き合ってんの?」



愛「ううん」



私が振り返りながら答えると、拓哉が私の前に正座をした。

兄貴と目を合わせると、次は土下座をした。



拓哉「俺と付き合って欲しい!!」



…え…マジですか…;;



拓哉「愛理華、大好き!!」



拓哉が私を見つめて来る。

でも、夏輝が私のウエストに腕を回して来た為、その視線から逃げた。

兄貴は目を瞑り、指をボキボキと鳴らしてる。

…どうしたら良いの…?



拓哉「また来る!」



拓哉は兄貴を避けながら部屋を出て行く。

私は夏輝の腕を離し、両手で手を握った。