極道夫婦―18歳の恋戦―【完】

拓哉「くそ……っ」



けど、まだ体力があるらしく、立ち上がる。

私は走り、拓哉を飛び越えて、後頭部に後ろ蹴りを食らわせる。



雄夏「あ、」



兄貴と夏輝の得意技の見よう見真似をしてみた。

しかし、やっぱり2人のようにはいかない。

私が着地して余裕を見せた刹那、背中を蹴飛ばして来た。

地面に仰向けにされ、拳が数発、降り下ろされる。



愛「うっ…くっ…――」



珠「夏輝どうすんの!;;」



愛「止めない…っ、くっ……」


やっと、自分の答えが出た。

叔母さんに任せるのは止めた。

私はルールを重んじる。