極道夫婦―18歳の恋戦―【完】

私は飴を胸ポケットにしまった。

拓哉に“良いよ”と言うかのように頷くと、ニヤッと笑われた。



愛「へっ!?」


ーーダンッ

私が何だ?と思ってると、拓哉は私を投げようと走って来た。

私は拓哉を飛び越えたが、後ろから首に腕を回された。



愛「くっ……」



拓哉は予想以上に強い。

拓馬よりも断然、強い。

ーードンッ

私は拓哉の脇腹に肘を入れた。



拓哉「うっ;;」



拓哉が私から、脇腹を押さえながら離れる。

ーードカッ

その瞬間、顔面を蹴り飛ばした。

拓哉は地面に尻餅をついた。