極道夫婦―18歳の恋戦―【完】

愛「説明は?」



雄「済んだ。
ルールは二つ。最初は拓哉から掛かってく事。もう一つは、拓哉が限界そうな時は拓馬、愛理華が限界そうな時は、夏輝が右手を上げる」



拓哉「はい」



拓哉は拓馬に携帯や財布を渡し、私の前に立つ。

私は拓馬を見た後、2人並んで腕を組む兄貴と夏輝を見た。



珠「愛理華!」



ーーパシッ

珠樹に投げられた小さいモノ。

手の中に収まる飴玉。

珠樹が好きな飴。

珠樹は右手で持ちながら笑ってる。



珠「総長、終わったらこれで乾杯しましょ!(笑)」



愛「珠樹…」



私は珠樹に今まで“総長”と呼ばれた事がなかった。