極道夫婦―18歳の恋戦―【完】

私は自分でも表情が固くなるのがわかる位、笑って、流せなくなった。

拓馬は「弟に報告して来る!」と、帰って行く。



雄「愛理は総長として、体を張ってみろ。いつもいつも俺や夏輝が守れるわけじゃないんだからな?」



夏「俺はいつだって…!」



雄「―――夏輝。お前の気持ちも、わかってるから、そう怒んなよ!(笑)」



兄貴は夏輝の肩をバシバシと叩く。

私は働かない頭を休める為、無言で部屋に戻った。

そして、クローゼットから、1着の紅の色をした特攻服を取り出した。

私の叔母さん、2代目の総長の特攻服。

この特攻服は、元々は白。