極道夫婦―18歳の恋戦―【完】




将「ブッ――!!!」



夏母「ヤダ、もー!!(笑)」



病室に響く笑い声。

兄貴の悔しげな顔。

閉まったドアを見ながら固まる夏輝。

今までの寂しさや不安が嘘のようだった。

夏輝がちゃんと、私の手を握ってるんだもん。



雄「何て失礼な看護師だ!
俺はこの子の叔父ちゃんだぞ?」



兄貴が私のお腹を撫でる。

ーーパシッ

夏輝が叩いて退かした。



夏「変態が触んな!」



雄「変態じゃねぇよ。叔父ちゃんだっつーの!」



…どっちでも良いよ。

私は兄貴を見て呆れる。

―――真顔で言うからだ。