将「ブッ――!!!」 夏母「ヤダ、もー!!(笑)」 病室に響く笑い声。 兄貴の悔しげな顔。 閉まったドアを見ながら固まる夏輝。 今までの寂しさや不安が嘘のようだった。 夏輝がちゃんと、私の手を握ってるんだもん。 雄「何て失礼な看護師だ! 俺はこの子の叔父ちゃんだぞ?」 兄貴が私のお腹を撫でる。 ーーパシッ 夏輝が叩いて退かした。 夏「変態が触んな!」 雄「変態じゃねぇよ。叔父ちゃんだっつーの!」 …どっちでも良いよ。 私は兄貴を見て呆れる。 ―――真顔で言うからだ。