極道夫婦―18歳の恋戦―【完】

手には異常な汗が溢れる。

―拓馬「俺は愛理華が好きなんです。ですから、会わせるのを条件に、夏輝君と付き合って下さい」

私はコーヒーを一口飲み、マグカップに付いたグロスを指で拭いながら笑う。

―優「わかったわ。私の美貌に落ちない人は居ないもの。夏輝だって、私を見れば、彼女より素敵だって、思い直すわよ」

―拓馬「…だと、良いけど」

私は拓馬の発言の間に気付いて居なかった。

夏輝の新しい彼女が、可愛い子だとも。

けど、夏輝は返して貰う。

私に見合う男は、兄以外に、夏輝しか居ない。

夏輝以外、相応しくない。