「そ、それは―……」 冬矢があからさまに視線を逸らした 「あ、杏ちゃん!朝ごはん出来たから食べよ!」 瑠威さんがテーブルにお皿を並べながら言った 「そうね!瑠威のご飯は美味しいからびっくりするわよ!」 テーブルで新聞を読んでいた瑠奈さんも慌てて付け加える 皆怪しい…まっ、いっか! 「降ろして下さい」 「あ、うん」 冬矢の腕から降り椅子に座った 「いただきます」 あたしは手を併せて言ってからお箸を持った