明くる日の朝。
僕らはいつもどおり練習をしていると、久しぶりに館長が顔を出してきた。

一番に気付いた僕が声を張り上げて、
『おはようございます!』
と、挨拶すると、
『おはよう。ちょっと来い。』
僕に向かって手招きしてきた。
後輩達はまた、僕がなんか問題を起こしたと思い、内緒話を始めた。
僕にはしっかり聞こえており、
『K、H、R。コソコソ喋ってる奴らに静かにするよう言っといてくれ。俺は何もしてない。』
と、真剣な口調で言い、館長の待ってる外に出た。

変な噂話をされてムッとしながら館長に、
『僕だけ呼び出して何ですか?』
と、聞いた。
すると館長が、
『お前、ここに女の人来なかったか?』
と、いきなり訳の分からない質問してきた。
僕は、
『来ていません。誰なんですか?何でそんな事気にしてるんですか?それより最近何してたんですか?』
と、館長を質問攻めにした。

少し間をあけて、理由を話してくれた。