『おう!』 たしかリョウは入りがあたしより30分遅い。 あたしは、もう一度鏡で髪型を確認し、家を出る。 「おはようございまあ~す!」 「おはよう~」 「おはよう~和泉さん」 ――――――――――――― 「いらっしゃいませ~」 出勤して、仕事していたら、玄関が開く音がして、玄関のほうにいったら、そこにいたのは、リョウだった。 あたしは、お客さんと勘違いして、「いらっしゃいませ」と言ったのが急に恥ずかしくなって少し笑いながら、「おはようございます」とあいさつした。 「おはよ!」