暗い道を2人で歩く。
静寂な住宅街に響く俺と優華の足音。
「あ、着いた」
『ここ?』
「うん。送ってくれてありがとう。あたし、ホントは男子校に来るの抵抗あったの。教室見ればヤンキーだらけ。…でもね?みんなすっごく優しくしてくれて嬉しかった。あたし、サトたちと友達になれて良かった。じゃぁバイバイ!」
『あ、あぁ』
俺はドアが完全に閉まるまで優華を見続けた。
そして俺はまた静寂な住宅街を歩いた。