高校2年生の夏、
修学旅行で私たちは
沖縄に向かった。
飛行機の座席は3人で
座れるようになっていて
窓際に政人、真ん中に私
そしてその隣に龍太が
座っていた。
「ちょっと眠いから寝るわ」
政人はイヤホンをつけて
窓に頭をよりかけ
眠りについた。
龍太と私はいつものように
変わらず話している。
「やべー。俺酔った」
グダッとした龍太は
私の肩に頭をのせた。
「うそっ、大丈夫?」
肩に頭をのせるくらい
たまにやっていたから
別にドキドキしない
「まゆあったけー」
そのまま腰に腕を
回されて抱きつく龍太
「ちょっ、ちょっと!!」
いきなり抱きつかれて
焦った私。
龍太はそのまま眠り、
方針状態。