例えば、母子家庭で母親が亡くなった場合。
この場合、子供は他の親戚や施設に預けられる事になり、親子のコミュニケーションをとる事ができないまま育ち、生活的にもなんらかの不自由がついてくるだろう。

つまり、子供を育てるという存在理由があったという事だが、そういった理由も、人間が人間と関わりを持っている事によって生まれる理由で、人間というものが存在しなければ意味をなさない。

突き詰めていくと、世界における人間の存在理由は人間の為だけのもので、他の人に何をしたいか、与えたいかが存在理由となる。

よって、それを自分で見いだせない人には存在理由なんて物は存在しない。

存在理由なんてそもそも存在しないものを無理矢理つくりあげたものなのだ。

人1人いなくなったところで、世界は変わらない。

存在理由は誰も有していないもの。よってそれを自殺の理由に並べるのはおかしなものだ。


しかし、人間を含む全ての生物は、存在権利というものを有している。それは見方を変えれば存在理由に値するのかもしれない