恋の確率

「岩波さん今日も一緒に帰ろうな」



そう言って私の手を繋ぎ笑顔で言う山崎くん。



「やめて」



私は手を振り払って早足で教室に向かう。



山崎くんの笑顔でときめきやしない。



心が重く苦しい。



教室につき、自分の椅子に深く座る。



恋が居なくなったせいで私の人生が真っ暗。



何も手に付かない。



面白くない。



つまらない。



私は、今日も一日にボーとして過ごした。