仲俣恋弥…私の頭の中に知らない名前がぐるぐる回る。



私は、山崎くんに手をひかれながら歩いていた。



あっ…恋を置いてきてしまった。



「離してッ」



恋を1人にしてしまった――――そう思った瞬間私は山崎くんの手を振り払った。



「戻らなくちゃ、、、恋のところに」



私が、公園に―――恋の元に行こうとした時。



「行くなッ。あいつは女じゃないんだぞ?」



…。



…冗談でしょ?