「そう言えば、私たち同じクラスになれるかな?」


少し悲しげな瞳を私に向けながら言う、恋。


―――そう、今日は私高校の入学式。


私と恋は高2だから、理数系、文系にクラスが分けられてしまう。


私は、理数系。


恋は、文系。


「なれるわけないでしょ。私、理数系なんだから」


「えぇー。でも、ちょっと賭けてみようよー」


何に賭けてみるのやら…。