恋の確率

「俺は、仲俣恋弥。通称、仲俣恋。で、小春の前だけ女ってわけ」



「はっ…なっ…お前。女装してんじゃねぇか」



そんなに驚くことではないだろ。



「女装?小春のためなら、何でもしてやるよ」



「…」



急に、黙ってニヤリと不気味に笑う、中条。



「あっ、このこと小春に言ったらおめぇの命ねぇと思え?あぁ?」



「ひっ、すみません」



図星だったか…。



あぶね。



俺は、空を見上げて思った。



小春…俺がぜってぇ守ってやる。



俺はずっとお前と一緒だからな。