2人で奥の部屋に入る。


「あーーーーー!!!!!!!!!」


彼がいきなり大声を出した。


「何ようるさいわね」

「お前ベットの上転がっただろ!!!」

「は?うん」

「うんじゃねぇ!!!返事軽すぎ!!!」

「なんでそんなにギャンぎゃンと・・・あ」

「気付くの遅ぇ!!!」


彼の視線を辿っていくと、ベットに辿り着いた。

そこにはバスタオルが敷いてある。


「てゆーかなんでそんなに怒るのよ」

「皺があるのが嫌なんだよ!!!」

「は?意味分かんない」

「なんでだよ!!!」

「寝る時どうせ皺がつくのに

わざわざ綺麗にしておく意味が分からない」

「・・・そうか」


急に大人しくなったと思い、

隣を見上げると。


さっきの顔。

切なそうな。

でも、ちょっと違う。

悲しそうな、泣きそうな。

そんな顔をしていた。


「どうして・・・」


そんな顔をするの?


「あ?なんだ?なんか言ったか?」


あたしの言葉は最後まで出なかった。


これを聞いてしまうと、

いけないような、気がした。