「・・・それでもやっぱり大好きだ。」


頬を染める斉藤さん。


「嫌ァァァァ!!それ言われてみたい!!私に向かって言われてみたいィィ!!脇役に先越された!!」


「それでもやっぱり幻滅します。」


「やめてぇぇぇぇ!!総司!!それは先越されてもいい!!幻滅はやめて!!!」



斉藤さんは音楽に合わせて歌い始めてます。




ノリノリです。


「智咲ちゃん、このお菓子おいしいんやよ。食べてみ?」


春ちゃんが笑顔でお菓子を差し出す。


「うん!!」


「あーんして?」


「あーん!」


こういうのが女の友情って言うんじゃないだろうか!!


入り浸っていいかな?!



ぱくっ



がちがち。
空っぽのお口の歯と歯を合わせる音。


お菓子の行方は私の口じゃなくて。



山崎のお口。




「うぎゃああああ!!私の女の友情が!!返せ!私の純情返してェェェ!!」