◇◆◇◆◇◆◇◆ 翌日 潮風の入る、海沿いの倉庫に石榴たち、族がいた。 石榴はここを拠点としている。 「みんな、集まったか」 深紅(シンク)は一際目立つところに立っていた。 長い紅い髪と、茶色瞳。 長身とその目つきから総長の意が感じられる。 「います」 副総長の青閠(セイギョク)が言う。 「ケガをしたものはそのままでいい。 1つ聞いてくれ。」 迷いのない真っ直ぐとした目をして深紅は言った。