「おぉ、ありがとう」








「お婆ちゃん、私は…

北山さんと過ごした日々も
戦争があったという事実も
特攻という悲しい作戦も


忘れないよ」




お婆ちゃんは

にっこりと笑った。



おばちゃんは、私の言葉に気づいていないみたい。






朔太郎は


きょとんとした顔をして


私とお婆ちゃんを
見比べていた。