何かの感触で、目が覚めた。


目の前には綺羅がいる。













あぁ…



キスされてたんだ…






「おっ…おはよう。」


「おは…よう?」


私はまだ、寝ぼけていた。

「悪りぃ…もう、行かないと。」





何処に?



仕事か…





「行ってらっしゃい。」


私はゆっくり起き上がった。


「行ってくる。寝るんだったら
ちゃんとベッドで寝ろよ?」


「うん。」













玄関のドアの音が聞こえた。

綺羅は仕事に行ったんだ。


何か…










顔が赤かったような……











気のせいかな?





私は自分の部屋に行き

ベッドに倒れこんだ。

今日は何だか疲れた…













そう言えば

綺羅にキスされたのは

久しぶりだった……











何とも思わなかった…














ただ、無性に














春に会いたいと思った…














何で?












考えると苦しくなるから

寝ることにした。