スーパーまで

歩いて十五分程…


春が居るおかげか

いつもの道が

短く感じた。




「手…繋いでもいい?」


春が急に言うから

びっくりしたけど

寂しそうに笑うから

そっと手を伸ばして繋いだ。



恥ずかしかったのかな?

春の顔が見れなかった。








スーパーに着くと

普段あまり見ない所まで

隅々見て回った。

探検見たいで…

面白かった。


結局、春は飲み物数本買っただけ。


やっぱり着いてきてくれたのかな?


私の荷物は両手いっぱい。

春が私の荷物を持って

私が春の荷物を持つことに。





悪いと思って謝ったが

春は嬉しそうに笑うだけだった。







帰り道も

春と他愛ない話をして帰った。


途中通り道にある土手で

休憩することに。


二人で土手に座り

暫く辺りを眺めていた。