結局、昼間の買い物はお互いに上の空。 変に意識しちゃって…… 「……綺麗ね。」 「うん……そうだね。」 イルミネーションを見て、二人で感想を言い合ってる。 一応家に電話したら、軽くOKをもらった。 「すっかり遅くなっちゃった。」 時計は10時をさしてる。 「みんな、クリスマスに考えることは一緒ね。」 「仕方ないよ。クリスマスは街もそういうムードだからね。イルミネーション、実際に綺麗だったでしょ?」 「……えぇ、とっても。」 僕たちは、手を繋いで結花の家に向かって、静かな夜道を歩いた。