「重いなあ」 何時もはそんなに長いと 感じる距離ではないけど、 荷物があると別である。 「…半分よこせ」 「うぎゃっ!!」 いきなり後ろから声が。 「誰っ!………って高梨か」 「俺で悪かったな」 高梨がほら、と手を出す。 「何?金?カツアゲ?」 か弱い女子になんて事を。 「馬鹿かお前。何がカツアゲだ? その持ってる奴半分寄越せ。」 「え、なんで」 そう言うと高梨が大きな 溜息をついた。 …待て、待て、アタシ溜息つかれる ような事したっけー?