「昨日は出てないけど…」

男子はあたしたちを見てニヤニヤしてるし、女子は口元を隠してヒソヒソ話してる。

もう耐えられない…

あたしは机から、適当に教科書を取り出す。

一番上にあった英語の教科書を開いた。



「また出たら教えろよ」

「もういいって…」

瀬戸内と目を合わせずに、英語の勉強を始めるあたし。