♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】

やっぱ納得いかない。

絶対可愛いと思うんだけど…

あたしは、寝返りをうって愛菜に背を向けた。



その時…

左手のヒモがピクリと動いた。



「来たっ…」

あたしは布団から起きて、ヒモをグッとつかむ。



「あれ…?」

ベランダにあったはずの下着がない。

ヒモだけがぶらさがってる。



「あいつ…逃げやがった」

あたしは寮の外へ飛び出した。