「昨日は…ありがと」
あたしは、小さな声で言った。
「ん…?」
瀬戸内は片方だけイヤホンを外した。
「全然聞いてないし…」
「何が…?」
一生懸命言ったのに、瀬戸内はキョトンとした顔で聞いてくる。
「…何でもない」
あんなセリフ、二回も言ってられない…
あたしは大きくため息をついて、通路側に視線を向けた。
あたしは、小さな声で言った。
「ん…?」
瀬戸内は片方だけイヤホンを外した。
「全然聞いてないし…」
「何が…?」
一生懸命言ったのに、瀬戸内はキョトンとした顔で聞いてくる。
「…何でもない」
あんなセリフ、二回も言ってられない…
あたしは大きくため息をついて、通路側に視線を向けた。



