♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】

「ここ、いい…?」

あいつは両耳にイヤホンをつけたまま、視線だけこっちに向けた。

無言で荷物をどかす瀬戸内。



とりあえず、座っていいってことか…?



なんか微妙な態度だけど、あいつの隣に座った。



バスが出発する。

お互い無言で座り続けるのは、さすがに気まずい。



瀬戸内のほうに視線を向けた。

「瀬戸内、あのさ…」