♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】

「げっ…」

慌てて瀬戸内の手を振り払うあたし。

時、すでに遅し…

クラス全員の視線が痛い。



「美月、大丈夫だった?心配したんだよ」

瀬戸内とは目を合わせず、萌に駆けよる。

「全然平気だって…」

気を取り直して、萌に微笑もうとした時、心ない男子が大声で言った。



「今まで瀬戸内と何やってたの?もしかして、もう付き合ってるとか?」

「違うってば!
あたしたち、まだ付き合ってません!!」